小さく始めて後から育てられるサイトの持ち方

ファネル②興味を持つを主対象にした記事サムネイル 興味を持つ

「ホームページは、しっかり作り込んでから公開するもの」

多くの会社が、当たり前のようにこの前提を持っています。中途半端なものを出すと会社の印象が下がる。だから、写真も文章も実績も、そろってから――。

この前提を、いったん外してみます。すると、見え方が変わります。

作り込みを待っている数か月のあいだも、検索する人はいます。そして見つからなければ、その人は他社のページを開いています。完成を待つ時間は、機会を失っている時間でもあるわけです。

もちろん、雑なページを出せばいいという話ではありません。要は、最初から全部を持つ必要がない、ということです。

お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はAIDMA/AISAS※1として古くから知られていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

この記事で扱うのは、その2つめにあたる②興味を持つ=関心の段階です。名前を聞いた人が「ちゃんとした会社そうだ」と感じられるかどうか。まず必要なのは、その一点です。

紹介された会社を検索して何も出てこないと、多くの人は少し不安になります。逆に、たとえ1ページでも、事業の内容と連絡先がはっきり書かれていれば、その不安は消えます。

落とし穴1|公開が「完成待ち」で止まる

社内で原稿を回しているうちに半年が過ぎる。よくある止まり方です。止めているのは予算ではなく、たいてい「まだ足りない」という感覚のほうです。

写真をプロに撮ってもらってから。実績がもう少し増えてから。新サービスが固まってから。どれも正しい理由に見えますが、その条件がそろう日は、なかなか来ません。

やること:いま答えられる情報だけで、1ページ分を先に公開する。何をしている会社か、誰に向けているか、どこにあるか、どう連絡するか。この4つがそろっていれば、興味の段階には十分応えられます。

実績や写真は、あとから足していけば構いません。むしろ、公開してから足していくほうが「動いている会社」に見えます。

落とし穴2|最初から全部の機能を入れようとする

問い合わせフォーム、ブログ、事例検索、多言語対応。将来使うかもしれない機能を先に積むと、費用も期間も膨らみます。そして、使われないまま更新されない機能が残ります。

更新されないブログは、あるだけで印象を下げます。機能を持つということは、その機能を動かし続ける手間も一緒に持つ、ということです。

先に決めておくべきなのは、機能の数ではなく順番です。いま必要なもの、半年後に足すかもしれないもの、当面いらないもの。この3つに分けるだけで、最初の見積もりは驚くほど軽くなります。

やること:いま使う機能だけを入れ、後から足せる作りにしておく。ページを増やす、記事の更新機能を追加する、独自ドメイン※2のメールを整える。順番に足していけば、そのときに必要なものだけを持てます。

落とし穴3|「作ったら終わり」の前提のまま

公開日が最終日になっているサイトは、1年経つと情報が古びます。古い情報が載ったページは、何も載っていないより信用を落とすことがあります。

数年前で止まったお知らせ、すでに終わったキャンペーン、退職した担当者の名前。見る側は「この会社、いま動いているのだろうか」と受け取ります。

やること:公開前に、誰が・どれくらいの頻度で・何を更新するかを決めておく。月に1回、実績を1件足すだけでも構いません。更新の手間に耐えられる作りを最初に選んでおくことが、長く使える条件です。あわせて、SSL※3や自動バックアップなど、放っておいても安全な土台を整えておきます。

完成させるより、育てられる形にする

サイトは作品ではなく、事業の道具です。道具は、使いながら手に合わせていくほうが早く役に立ちます。

そして、使ってみてはじめて分かることがあります。どの説明が伝わりにくいのか、どんな問い合わせが多いのか。公開後に集まるその情報が、次に足すべきページを教えてくれます。

まとめ

  • 完成を待つ時間は、機会を失っている時間でもある
  • まず「何を・誰に・どこで・どう連絡」の4つを1ページで公開する
  • 機能は後から足せる作りにしておく
  • 公開前に、更新の担当と頻度を決めておく

ピクニックは、サービスファネルの会社です

私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。

その最初の1ページを形にするのが KindIT HP です。独自ドメイン × 会社用メール × セキュリティ対応まで含めて整えたうえで、必要になった段階からページや更新機能を足していけます。

まずは自社の「何を・誰に・どこで・どう連絡」が、いま外からどう見えているのか。そこが見えれば、あとは公開して育てるだけです。手持ちの情報だけでどこまで作れるか、一緒に確かめてみませんか。


注釈

※1 AIDMA/AISAS:お客様が商品を知ってから購入に至るまでの流れを説明する考え方。AIDMAは注意・関心・欲求・記憶・行動、AISASは注意・関心・検索・行動・共有の頭文字。

※2 独自ドメイン:自社専用のインターネット上の住所。無料のアドレスと違い、会社名や事業名をそのまま使えるため、取引先からの見え方が変わる。

※3 SSL:サイトとの通信を暗号化する仕組み。導入されていないサイトは、ブラウザ上で「保護されていない通信」と表示されることがある。

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