低予算でも大丈夫!手頃なネットショップの始め方

ファネル③理解・比較するを主対象にした記事サムネイル 理解・比較する

「ネットで売るなら、まとまった初期費用がいる」

正しく聞こえます。商品ページをつくり、カートを入れ、決済を通し、送料や返品の決まりまで用意する。たしかに、やることは多そうに見えます。

ここで一度、前提を外してみます。たとえば、いま扱っている商品が3つだとします。その3つを売るために、何百点も登録できる仕組みは必要でしょうか。要るのは、その3つが迷わず買える形だけです。

実際、いまあるホームページに申し込みフォームと決済を足すだけで、その日のうちに代金を受け取れる状態にできることもあります。作り込んだ店をまるごと用意しなくても、売ることは始められるわけです。もちろん、商品が増え、在庫も管理したいとなれば話は変わりますが、それは後から乗り換えられます。

いまの商品数で、本当に「全部入り」が必要でしょうか。

そもそも、買う人はいきなり注文ボタンを押しません。どこかで商品を知り、気になって調べ、他店と見比べ、そのうえで決めます。

お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はカスタマージャーニー※1として広く使われていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

この記事で扱うのは、その3つめにあたる③理解・比較する=検討の段階です。お客様が値段や条件を見比べているとき、その場で買える状態になっているか。ここが空いていると、比べている途中で他店に移られます。

売る側にも、比べることがあります。どの形で売り始めるか、です。ここでは2つの道を、3つの観点で並べてみます。

A案:いまのホームページに、申し込みと決済だけを足す
B案:商品を並べて売るネットショップを、新しく立てる

観点1|始まるまでの時間で比べる

A案は、既存のページに入口を足すだけなので、早ければ数週間で動き出せます。商品が数点、あるいはレッスンや相談のように「申し込みと支払い」で完結するものなら、これで足ります。

B案は、商品登録、カテゴリ分け、送料や配送の設定、法律で必要な表示まで用意します。そのぶん時間はかかりますが、扱う点数が増えても崩れません。

どちらが向くかは、商品の数で決まります。10点までならA案で十分なことが多く、それを超えて増える見通しがあるならB案です。

やること:いま売りたい商品を紙に書き出し、点数を数える。半年後に何点になりそうかも、あわせて書いておく。この2つの数字が、選択の根拠になります。

観点2|毎月の手間で比べる

見落とされがちなのが、始めたあとの手間です。注文が入ったら、誰が確認し、誰が発送し、誰が入金を照合するのか。ここが決まっていないと、売れるほど現場が苦しくなります。

A案は、扱う件数が少ないぶん手作業でも回ります。B案は既成のサービス(ASP※2)を使うことで、注文の一覧や在庫の管理が最初から備わっています。件数が増えるほど、この差が効いてきます。

判断の目安は、月に何件さばくかです。月10件なら手作業でも回りますが、100件になると仕組みがないと回りません。

やること:注文が1件入ってから商品が届くまでの流れを、紙に書き出す。人が手を動かす場所に印をつける。その数が、毎月かかる手間の量です。

観点3|増やすときの伸びしろで比べる

最後は、先の話です。A案で始めても、あとからB案へ移れます。ただし、そのとき引き継げるものと、引き継げないものがあります。

引き継げるのは、商品の写真と説明文、そして「どの商品が売れたか」という実績です。逆に、決済代行※3の契約や、ページの作りそのものは作り直しになることがあります。

だからこそ、A案で始めるときも、商品の写真と説明文だけは手を抜かずに残しておきます。ここが資産になります。

やること:商品の写真と説明文を、サイトとは別の場所にも保存しておく。移すときの作業が、まるごと1段階減ります。

選ぶのは規模ではなく、いまの商品数

ネット販売は、大きく作った側が勝つ仕組みではありません。いまの商品数と件数に合った形で始め、増えたら乗り換える。この順番のほうが、費用も手間も軽く済みます。

そして、小さく始めた店でも、買う人から見れば「その場で買えるかどうか」は同じです。比べている人にとって大事なのは、店の規模ではありません。

まとめ

  • 作り込んだ店をまるごと用意しなくても、売ることは始められる
  • 商品の点数と月の件数で、A案とB案を選ぶ
  • 始めたあとの手間を、先に紙に書き出す
  • 写真と説明文は、乗り換えても残る資産になる

ピクニックは、サービスファネルの会社です

私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。

その「その場で買える形」をつくるのが ECサイト・ネット決済 です。商品と体制の整理 × 売り方に合った仕組みの選定 × 公開後の運用設計まで進め、小さく始めて増えたら広げられる形で組み立てます。

まずは自社がいくつの商品を、月に何件売りたいのか。そこが見えれば、あとは合う形を選ぶだけです。現状を一緒に確かめてみませんか。


注釈

※1 カスタマージャーニー:お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入し、使い続けるまでの道のりを段階に分けて整理したもの。各段階で相手が何を考え、どこで迷うのかを見える形にするために使う。

※2 ASP:インターネット経由で使える既成のサービス。ネットショップの場合、商品登録・注文管理・決済などの機能が最初から用意されている。

※3 決済代行:クレジットカードなど複数の支払い方法を、まとめて扱えるようにする事業者。店ごとに各社と個別契約する手間を省ける。

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